外からの風が、私たちを育てる──春から夏にかけての講義・研修を振り返って

お知らせ

私たち、訪問看護ステーションかっさいでは、【教育力のあるステーションであること】を大切にしています。
現場で働く看護師や療法士が、日々の実践にとどまらず、未来の医療人材の育成や、地域・病院とつながる学びの場の創出にも力を注いでいます。

🌸 4月~7月の講義・研修活動を振り返って

この春から夏にかけて、当ステーションでは以下のような多様な教育活動を行ってきました。

  • 看護学校での講義
     訪問看護や在宅ケアの実際を、事例や経験を交えながら学生に伝えました。
     学生からは「訪問看護に興味が持てた」「実践者の話には説得力がある」と好評の声が多数届いています。

  • 地域包括支援センターや自治体主催の勉強会
     ACP(アドバンス・ケア・プランニング)や認知症ケア、エンドオブライフケアなど、現場で求められるテーマを住民や支援者の皆さんと共に学びました。

  • 大学院生や訪問看護管理者向けの研修対応
     実践・管理・教育を統合する視点で、次世代のリーダー層の育成にも関わっています。

  • サードレベル(病院の管理職)の研修受け入れ
     最近では、看護部長や副看護師長といった病院の管理職の方々も、訪問看護の現場を知るために研修に来られるようになりました。

🌀 “外部からの風”が、組織を強くする

研修や講義を受けに来られる方々は、皆さん立場や視点が異なります。

  • 現場の不安を抱える看護学生

  • 地域の高齢者支援を担う専門職

  • 病院で組織運営を担う管理職

そうした多様な“まなざし”に触れることで、私たち自身も、自分たちの実践を深く見つめ直す機会となっています。

“教える側”でありながら、“学ばされる側”にもなる──。
この循環こそが、私たちのステーションの文化であり、強みでもあります。

🏡 教育力があるからこそ、安心して働ける

訪問看護やリハビリの仕事は「一人で現場に向かう」という性質上、最初は誰もが不安を感じるものです。
しかし、私たちはその不安を一人にさせないために、教育と支援の体制を整えています。

  • 経験豊富なスタッフによるOJT・同行訪問

  • 看護学生や研修生の受け入れ

  • 学会発表・研究活動、進学へのサポート

“教育力のある職場”は、“安心して挑戦できる職場”でもあります。

「学びに来る人が、私たちの学びを深めてくれる」
この春から夏にかけて、改めてそんな実感を得ることができました。

今後も、私たち訪問看護ステーションかっさいは、地域と未来のために、
開かれた学び・つながる実践・そして支え合うケアを大切に歩んでまいります。

どうぞこれからも、見学・研修・協働など、さまざまな形でご一緒いただければ幸いです。