2026.2.15–2.21
オーストラリア・メルボルンにて開催された
「プライマリ・ヘルスケアにおける看護リーダーシップ:豪州APNAとの共同プログラム(Leadership in Action: Empowering Nurses in Primary Care)」に参加しました。
本プログラムは広島大学日豪交流基金の支援のもと、Australian Primary Health Care Nurses Association(APNA)との協働により実施されたものです。
■視察を通しての学び
今回の視察で特に印象的であったのは、
看護師が主体的に実践を担い、役割を自ら広げていることでした。
診療の補助にとどまらず、
患者の状態評価や継続的なフォロー、生活全体を見据えた支援までを一貫して担い、
看護師がケアの中核として機能していました。
また、その実践は個々の経験や裁量に依存するのではなく、
教育・制度・組織によって支えられており、
看護の専門性が社会の中で明確に位置づけられていることを実感しました。

■看護の自律性・主体性という視点
現地の実践から感じたのは、
看護の専門性とは「与えられた役割を果たすこと」ではなく、
自らの判断と責任のもとにケアを構築していく力であるということです。
看護師一人ひとりが専門職として意思決定に関わり、
実践を形づくっていく姿は非常に印象的でした。
このような在り方は、今後の日本の看護においても重要な視点であると感じています。
■教育へのつながり
今回の学びは、臨床実践だけでなく、
教育へどのようにつなげていくかが重要であると考えています。
看護の自律性や主体性は、現場に出てから突然身につくものではなく、
基礎教育や現任教育の中で意識的に育まれていく必要があります。
そのため、
・どのように意思決定を学ぶのか
・どのように実践を言語化するのか
・どのように専門職としての責任を捉えるのか
といった視点を教育の中に組み込んでいくことが、
今後ますます求められると感じました。
■最後に
今回の視察は、海外の制度を知ることにとどまらず、
看護の本質や専門性のあり方を改めて問い直す機会となりました。
実践・教育・制度がつながることで、
看護の可能性はさらに広がっていくと感じています。
今回得た学びを、今後の臨床や教育、そして発信へとつなげていきたいと考えています。



